活動

感覚凸凹について考えよう「二人でこんなに違います」トークライブ

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新年明けても暖かな日が続いていましたが、ここにきて冬らしい寒さが続いています。
そんな中、17日(日)午後、とくしま県民活動プラザ研修室で連続講座「感覚凸凹について考えよう」③
「二人でこんなに違います」トークライブを開催しました。
定員を大きく上回る43名の方にお申し込みをいただき、関心の高さを感じました。
司会進行は、天満病院 赤壁省吾先生にお願いして、成人当事者の会に所属する二名の方がお話をしてくださいました。
オーティの会からは、理事長の濵田が保護者としてお話しいたしました。
それぞれの自己紹介から始まり、事前打ち合わせで出たキーワードから話が進められました。
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前半は余暇について、予定の組み方で話が盛り上がりました。
予定のない休日は苦手で、前日には予定を考えて決まっている事で調子が上がる方。
事前に予定が決まっていると気になってソワソワするので、当日、行き当たりばったりで行動するのが良い方。
真逆なようですが、お互いバスや汽車のように時刻が決まっているのは苦手で、移動手段は車や自転車が良いそうです。
おしゃれについては、「見かけは大切、清潔に見えないと、それだけで三割損をすると思う」
そんな話もあり、他者を意識することの大切さを語ってくれました。
そのほか、生活リズムを整えるのに活用しているアプリの紹介や、実際にどのように使っているか。
飲酒と気分と体調の継続して記録、分析するなど、自己管理の方法も話してくださいました。
この点も、好きな派と苦手な派に分かれました。
講座でお話をしていただくに当たり、事前に赤壁先生がお二人のSP感覚プロファイルを取ってくださっていました。
前半の最後は、感覚プロファイルから考えられるお二人について話が進められました。
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ここでも、お二人の異なる点が話されましたが、ここでは書ききれないので省略します。
後半は、同じくキーワードから友達との関係についてから始めました。
距離感の遠い人は興味ない、近い人は大抵の事は許容できる。
もっとも多い中間の距離の人との付き合い方に悩むとの話が出ました。
そのことで、誤解を受けることもあるとの事でした。
「自分が相手を理解しようと努めたら、相手も自分を理解してくれるようになるのでははいか。」
「そのことで、相手との距離が分かってきて上手くいくようになった。」
「自分の殻に閉じこもっていた時代は、コミュニケーションの意味すら分かってなかったように思うが、自分を受け入れ認めてくれる人の存在があって自己受容が出来るようになったと思う。」
「ますは自分を知ることから始まって、他者を知ることに繋がっていくと思う」など、ご自身の生きてきた30年、40年を振り返って話してくださいました。
この後、学校の事や仕事の事などについても話していただきました。
自己理解の下地になった事の話では、「生まれつき社会を知らない発達障害者に、社会復帰はないと思っていた」
「Drの勧めで数年のケアを受けた事で、荒れていた気持ちが安定してきた」
「始めた仕事が1年ほどたった時、仕事終わりに天を仰いだら空から社会が降ってきた」
「これが社会なんだと思ったら、涙が出そうになったのを覚えている」
お二人とも大学を卒業して、様々な職種に就かれる過程で自らの生きづらさを感じて診断に繋がっています。
他者を理解するには、まず自己理解が必要であること。
体験を語られたお二人の話に、参加者の方々は静かに頷きながら聞き入っていました。
それぞれの方の胸に響いた事と思います。
最後は、会場からの質問にも答えてくださり、二時間の講座が終了しました。
今回、講座に出ていただくことが決まってから、赤壁先生やお二人と一緒に幾度となく打ち合わせを重ねてきました。
その中で感じた事は、「自分を知ろうとすること」「相手を知ろうとすること」「感覚的な問題も含め、どう工夫すれば改善できるか」
前向きに物事を捉える姿勢です。
長い人生の中では、後ろ向きになった時期もあったようですが、今を生きる中で過去を振り返り、明日に向かって歩む姿勢に、発達障がいでも大丈夫と思えて、子ども達の未来に大きな希望を感じることが出来ました。
早期から子どもの特性に応じた関わりをする事の必要性も感じました。
当日は、早くからの会場設営、本番の話から最後の片づけまで、率先して動いてくださって大変助かりました。
たくさんのお力添えがあって開かれた講座です。
司会進行をお引き受けくださった天満病院 赤壁先生、成人当事者のお二方、またオーティの会スタッフの皆さま
どうもありがとうございました。
また、当事者の方から体験を話していただける機会があればと思います。
後日、22日(金)夜、講座のお疲れさま会を開き、その時の写真もアップします。
講座お疲れ様会
色々な話に終始笑いの絶えない、楽しい会でした。
気づけば閉店の時間で、慌てて解散となりました。
こちらも、また楽しい時間を作りましょう~
次回、感覚凸凹について考えよう④は、「読み書きの困難さを見え方・聞こえ方から理解する」です。
日時:2016年2月14日(日)13:00受付 13:30~15:30
場所:とくしま県民活動プラザ研修室
講師:徳島県立徳島視覚支援学校 長尾公美子先生

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