
梅原 英裕(専門家アドバイザー)
徳島大学キャンパスライフ健康支援センター アクセシビリティ支援部門 教授
精神神経学会専門医・指導医/児童青年精神医学会認定医
子どものこころ専門医・指導医
梅原先生は、精神医学と教育・福祉の分野をつなぐ実践と研究に長年取り組まれており、現在は徳島大学キャンパスライフ健康支援センター アクセシビリティ支援部門の教授として、障がいのある学生の学びを支える仕組みづくりに尽力されています。
医療の現場では、児童思春期の精神疾患や発達特性をもつ子どもたちの診療を専門とし、発達と心の両面から支援を続けておられます。精神科領域における分子生物学的研究にも力を注がれており、強迫性障害の薬物反応性に関する生物学的要因の解明(PLoS One, 2016)や、うつ病における血液中代謝物の解析(Scientific Reports, 2017)など、国内外で高く評価される研究成果を多数発表されています。これらの業績により、日本臨床精神神経薬理学会奨励賞やCNPポール・ヤンセン賞などを受賞されています。
近年は、大学生の心の健康に関する実態調査(児童青年精神医学とその近接領域, 2022・優秀論文賞受賞)や、子ども向け集団精神療法の開発と心理・生物学の相互作用に着目した効果検証、さらに理工学部との共同によるスマートフォン向けメンタルヘルスアプリケーションの開発など、領域を横断した取り組みも進められています。
オーティの会では、医療の視点から継続的にアドバイスをいただいており、参加者の心の安全と成長を支える大きな力となっています。

