先週からのぐずついた天気から一転、今日は、降り注ぐ日差しが眩しい徳島です。
ついこの前、桜を見たのに・・・、早くも紫陽花の花咲く季節となりました。
雨の日や曇天は、心沈みがちだった若かりし日。
齢を重ね、経験を経た今は、そんな日常もひとつの通過点だったと思えます。
「過去ではなく、今を見なさい」
亡き母の遺言が心に深くしみる歳になりました。
さて、クローバーメンバーさんの想い第二弾です。
「僕が僕のままで受け入れられる場所」
経験をしたからこそ伝えられる、伝わる思いが溢れます。
≪立ち直ったきっかけとクローバー≫
さて前回唐突にオーティの会のブログに登場したHです。この前の記事を見ていらっしゃらない方は、無理にとは言いませんが、見てくれると嬉しいかな、なんて。
過去記事
急激に暑くなってきたこの頃ですが、仕事が終わったあと、持ち前の衝動性が発揮されまして、ぶっ続けで記事を書かせてもらおうとか! と思い至りました。それで過集中でこの記事を書いています。
さて、今回は前回の記事で割愛させてもらいました、僕が立ち直ることができたきっかけについてお伝えしたいと思っています。
前回も書かせてもらったとおり、オーティの会の方や支援者、当事者の方とつながったのもとても大きかったです。そのことも今回の記事で語らせてもらいます。そのこと以外に、僕には明確に起点になる2つの出来事があるんです。
ひとつは転職を繰り返していたのち、また再就職しようとして決まらなかったときに、ハローワークの職員の方からとある臨時の仕事に関わらせてもらう機会があったことです。そのことは非常に僕に影響を与え、仕事に関しての心構えや基本的な姿勢など教えていだだきました。なによりそこの職場の人たちが暖かく受け入れてくれたのがとても嬉しかったです。今でも、あの1年の期間にはとてもとても感謝しています。
そして、もうひとつ。それはその臨時職員になる数年前の話です。その頃の僕は精神状態も生活リズムもかなり乱れていました。仕事をはじめても長くは続かず職場を転々とし、ひきこもりがちになったり、かなり人生に行き詰まっていた頃でした。正直なところ自暴自棄な生活を送っていました。
それがある日からピタッと安定したんです。それは僕のある意味、人生の第二のスタートでした。とある漫画を読んで、(わかるかもしれませんが、車椅子バスケの漫画です)、彼らがチームとなって友情や深い絆で結ばれていること。悩みながらも前進していく姿に当時の僕は激しく心を打たれました。仲間がいるのはいいなあと、すごく羨ましかった。
その直後の病院の診察で僕はなにげに口にしました。「…リハビリがしたいです」。主治医は少し迷ったように応えてくれました。「デイサービスに入ってみる?」
次の日から僕はその病院のデイサービスに緊張しながら参加することになります。…今にして思えば、そこでは何も難しいことをやっている訳ではないんです。ただ、絵を描いたり、料理をみんなで作ったり、コーラスをしてみたり。そんな素朴なことに僕は救われることになります。まず、同じような境遇の人と接することができたこと。徳島に住んで、病気等を持ち、将来に不安を抱えている。そんな人達と直接話すことができたのは僕の救いになりました。そして親身になってくれたスタッフの方々。
僕ははじめて人と付き合うことは悪いものではない。僕が僕のままで受け入れられる場所が存在するんだ。そういう感覚を抱くことができました。今にして思えばですが、そのことにより、人生を放り投げてしまうような感覚がなくなり、精神的にすーっと落ち着いていったんだと思います。
そりゃ、喧嘩だってありましたよ。苦手な人だっていました。それでも、それも含めて勉強だったな、と今になっては思います。
そして、仕事も変わりまして今に至ります。今の仕事もわりと好きですよ、僕は。もちろん厳しいことも山のようにありますが。
臨時職員になった頃に僕は成人発達障害者の当事者の会に入会させてもらいました。その頃の仲間の数人とは未だに交流があります。その会も良かったですね、同じタイプの人と接することで得られるものは沢山ありました。ともに飲み会を開いてだらだら話したり、食事に行ったり、小旅行に行ったのしたのもいい経験になりました。
いろいろとありまして、今、現在、成人当事者の会は休止中になっています。少し寂しいです。そんな折にオーティの会の理事長さんたちと、話をさせてもらったり、飲み会にご一緒に参加する機会がありました。仲良くなっていくに従って、こういう話がでてきました。
発達障害成人当事者の会が休止中で、これから入ろうとしても入る場所がない。そういう会を私たちで作ってはどうか、その会がクローバーです。僕も立ち上げから参加させてもらいまして勉強させてもらいました。
現在のところ、まだはじまったばかりですが、徐々にメンバーも増え、みんなの居場所になればいいなと思っています。
今回のチラシやポスターで発達障害の方の会と明記していないのは、どんな障害の方でも障害がなくても、今の生活に少し違和感を抱いているような方なら参加できる場にしたい。そう話し合ったからです。
またまた長くなってしまいました。どんな方でも自分を受け入れてくれる場所というのは必要なのだと強く思います。クローバーも含め、僕もいくつかそういった場所を持ちたい、作りたい。そう願っています。
立ち直ったきっかけとクローバー
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