クローバー

診断という武器

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昨日は雨降り、今日も少し雨の残った徳島です。
眉山
庭のアジサイも花開き、梅雨近しを感じるこの頃です。
雨が好き、いや嫌い。
意見は分かれるところですが、雨の日だからこその楽しみもあります。
さて、徳島県福祉基金様から助成をいただき、四月から始まった”つながるカフェ クローバー”
新しくオーティの会の仲間になって下さったメンバーさんが、これから色んな思いや考えをブログに書いて下さいます。
初回は、「診断という武器」
新しい風を私たちに届けてくれます!
書籍
診断という武器
はじめまして。Hと申します。歳は秘密です。おそらくすぐにバレバレになると思います。性別はもうすぐに分かるでしょうからいいますが、男です。
今年の4月にオーティの会の賛助会員になりました。入会したての新人です。よろしくおねがいします
さて、そんな僕ですが、オーティの会に多い発達障害のお子さんの保護者ではなくてですね、当事者なんです。それも成人した当事者です。いわゆる大人の発達障害にカテゴライズされます。診断名は広汎性発達障害とADHDです。
というような僕が大人の発達障害当事者として、オーティの会や支援機関、職場、家庭、友人などと関わりながら、感じたこと、思ったことなどをつらつらと書いていこう、と思っています。
それでは本題に入ります。今回のタイトルは「診断という武器」です。あえて武器という言葉を使いました。そうです。発達障害と診断されること。そのことは武器なんです。
ここで少し僕の話をさせてください。幼少期の僕はおとなしく1人遊びを好む、少し変わったやつでした。あまりに無口だったためか、幼少期にこう告げられたことがあるそうです。「この子は自閉症ではないか」そういう言葉です。ただし、その言葉は診断にはなりませんでした。幸か不幸か当時から僕は勉強ならできました。今ならよくいるアスペルガータイプだと判断されていたでしょう。ただ、僕の幼少時、つまり20年以上か前ですね、その頃はアスペルガー症候群という単語すらありませんでした。そうです、この子は勉強ができる。つまり、自閉症ではない。そうやって当時、周囲を安心させてしまいます。僕は普通学級に進級します。それが当然でした。
勉強だけはできる。しかし、周囲と馴染めない。運動も下手。周りの人が怖い。社会が怖い。世界が怖い。記憶力はいい。社会は怖い。変な子。孤立する。時折、大人びたことをいう。世界は怖い。
そうやって微妙にズレて、僕は進学していきます。順調なように見えて、楽しくはなかったです。心の底の葛藤は相当なものでした。人と上手くいった経験がないから。友達にすら心を開けませんでした。孤独を抱えていました。学校の方は卒業を重ねていきましたが、その後停滞しました。いえ、むしろ荒れていました。長く休んでしまいました。その辺りは今回割愛させてもらいます。
いろいろあって今はそこそこ仕事もうまくいき、安定しています。これも特性でしょうか。曖昧なもの、は今でも苦手です。曖昧なものとは見えないもの。例えば人間関係とかです。そういう点は得意な視覚処理で補います。本を読んでマニュアルを叩き込んでしまいます。むりやり見えるようにしてしまうんです。そうやって理論から理解しないと「なんとなく」ではできない。面倒なやつなんです。今では便利になりまして、暗黙のルールが本になってマニュアルとして売られている。それでなんとか乗り切っています。
さて、ここでターニングポイントです。もし、幼少期に発達障害の概念があったら。診断があれば。僕はレールに乗れたかもしれません。仮定の話です。もうわからないです。
僕の診断は20代後半でした。武器になったのは30代の途中ぐらいからです。支援者の方や当事者の方と関わる機会に恵まれた。これが何より大きかったです。僕はそれにより障害特性を把握し、ASDタイプの人がどんな場面で苦労し、どういうことが得意なのか、ある程度わかっています。自分というタイプを理解することが少しずつできてきました。
早期発見、早期療育。発達障害界隈の合言葉です。僕が知っている限りでも、あたっていると思います。診断が早期になされた方がその後順調に適応していく。診断された直後は激しい葛藤に襲われたとしても。逆に診断や自己理解が遅ければ、そのまま知らずに無理に無理を重ねてしまいがちです。
長くなりましたので最後に。診断がプラスになるかマイナスになるか。簡単に決めることはできないでしょう。ですが、診断されること、それは決して普通ではない、失格なんだ、と言われた訳ではないのです。それだけは思います。自分の特性をどう活かしていくか。僕は診断を武器にします。

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