よもやま話

なんで分からないかなぁ・・・

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11月に入り、今年も後二か月。
冷え込んできました。
この時期が来ると思い出す、息子の携帯料金のこと。
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当時高校生の彼にとって、携帯は、大切な大切な宝物。
携帯って凄ーい、楽しーい時期でした。
家族割で一括引き落しにしていた我が家。
請求金額は、ネット確認で、私が連絡で使うことが多かったこともあり、
ついつい詳細な確認を怠っておりました。
ある日、ふっと思い立って見てみたら・・・
「彼が18000円も使ってる(怒)、それも、何か月にも亘って(爆発)」
速攻問いただし、ダメ出ししたものの、次月も同様。
「来月も同じなら携帯返して貰います!!」
懲りたと思いきや、次月も・・・
「3か月間没収」
※そのやり取り、ニコニコしながらDrが見ておられました。
あれだけ言ったにも関わらず、何故?
自分も辛かろうのに何故?
どう説明すれば納得する?
そうだ・・・
たまたま年末年始の早朝掃除のバイトを見つけた母は、「初めてのバイトに行ってみない?」
進学が決まっていたこともあって、渋る息子の背中を押して、まずは面接の練習から。
無事?受かって、6時~10時まで広い館内清掃のお仕事へ。
我が家から自転車で30分強、真っ暗で寒風吹きすさぶ中を5日間。
手にしたバイト代は、16000円。
ひと月の携帯代に満たない金額ですが、自ら外の世界で働いて手にしたお金。
嬉しさは一入で、弾んだ声で給料袋を見せてくれました。
以降、携帯代が嵩むことは無くなりました。
何故?って・・・
携帯代は親の口座から引き落とされて、自分で金銭を実感することなんて無かったんだもの。
ガミガミ言われたって、実感持てる訳ないですね。
決まった事は、忠実に実行する息子なので無遅刻無欠勤。
続けて来て欲しいと言っていただいて、就職するまでの二年間、
学校休みの週末と祭日は、早朝のバイトに通い続けました。
その後も色々ありましたが、一つひとつの経験が、彼の血となり肉となっています。
今、介護職として働く彼の背中は、逞しく、頼もしくなったなー
ウットリ見つめる母です(笑)
28年10月31日から徳島新聞で「大人の発達障害」について連載してくださっています。
当事者の思い、親の思い、支援者の立場から・・・
多くの方に知っていただく機会になれば、そう思います。

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